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オートバイで競い合うモーターサイクルレースですが、ヨーロッパでの人気は、サッカーを凌ぐともいわれ、決勝日の最高観客動員数はおよそ14万人、テレビ中継の視聴率は40％を超えたこともあり、またイタリアのスポーツ選手・最高所得者はモーターサイクルレースのレーサーであるなど、このスポーツの注目度の高さがわかります。

モーターサイクルレースには、ロードレース、モトクロス、トライアル、スノーモビル、スーパーモト、エンデューロなどがありますが、渡辺一馬が走るのはサーキットで開催されるロードレースになります。
ロードレースには短距離のスプリントレースと、長距離の耐久レースがあります。決められた周回数の中で速さを競うスプリントに対し、耐久は規定された距離の走破時間を競う、もしくは規定時間内での周回数を競うものです。

スプリントレースの世界最高峰は、「オートバイレースの世界選手権シリーズ」である『MotoGP™』となります。
渡辺一馬は、その下のカテゴリである、「国内最高峰のモーターサイクル・ロードレース」である『全日本ロードレース選手権』で走っています。

現在、全日本ロードレース選手権は、JSB1000を最高峰クラスに、J-GP2、J-GP3、ST600と計4クラスを開催しており、渡辺一馬が参加するJSB1000は、国内外の最新リッタースーパースポーツバイクがしのぎを削り、ハイレベルな戦いが繰り広げられています。日本最大のロードレースとして有名な鈴鹿8時間耐久ロードレースに直結するクラスでもあります。

なお、全日本ロードレース選手権から世界へ旅立ち、世界チャンピオンとなった選手もいいるなど、世界的に見てもそのレベルは高く、若手からベテランが激しい戦いを繰り広げているのです。

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